黒豆の効能

漢方の世界では、黒豆は「こくず」と呼ばれ、生薬として重宝されてきました。 効能としては、健脾益腎(けんぴえきじん=脾胃の機能を健全にして、腎の機能を高める)、?風解毒(きょふうげどく= 風の邪を除き、体内の毒を出す)、活血利水(かっけつりすい=血の流れをよくして、尿や発汗を促す)などが挙げられます。


■黒豆

黒豆は大地の栄養をごっそり吸い上げる

黒豆は同じ畑で毎年作ることはできません。なぜなら、畑の栄養がすっかり吸い取られてしまうからです。 ですから、1度収穫をしたら2、3年は畑を寝かせなければなりません。ただし、放ったらかしにするのではなく、 畑から水田にチェンジするのです。そして土が甦ったところで、再び黒豆を栽培します。 こうしたサイクルによって初めて品質をキープできます。 こうしたことからも、黒豆が、いかに長い年月をかけて蓄えた大地の恵みを、ギュッと凝縮させた食材であるかを、 うかがい知ることができます。事実、栄養学的見地からも、黒豆はアミノ酸バランスがよく、ビタミン、ミネラルも豊富で、 なおかつ低カロリー。非常に優秀な食材です。豆は種子、つまり生命の源ですから、栄養価が高いのも当然といえば当然 なのかもしれません。

また、黒豆は、煮ても皮がむけにくいという特徴がありますが、この黒い種皮部分に、たくさんのポリフェノールが 含まれています。ポリフェノールは、強い紫外線を浴びたときに発生する活性酸素や害虫による危害から身を守るために、 あるいは種を酸化から守るために役立つ成分です。ポリフェノールは植物にしか含まれず、私たち人間は体内で作りだせません。 しかし、裏を返せば、黒豆の種皮を摂ることで、糖尿病をはじめとする生活習慣病や合併症の要因となる活性酸素の撃退に、 役立てることができるということです。


■黒豆の効能

黒豆は非常にパワフルな食材

漢方の世界では、黒豆は「こくず」と呼ばれ、生薬として重宝されてきました。 効能としては、健脾益腎(けんぴえきじん=脾胃の機能を健全にして、腎の機能を高める)、?風解毒(きょふうげどく= 風の邪を除き、体内の毒を出す)、活血利水(かっけつりすい=血の流れをよくして、尿や発汗を促す)などが挙げられます。 脾胃とは、西洋医学でいうところの脾臓と胃の二つを指す言葉ではなく、膵臓を含めて消化吸収に関する働き全般を表します。 また、腎も腎臓だけではなく、生殖器官やホルモン系、自律神経系など幅広い生理機能を含む概念で、生命力の源と言っても 過言ではありません。

さらに、黒豆の種皮は「黒豆衣(こくずい)」と呼ばれ、腎、肝の働きを促す補腎作用があります。 ちなみに、肝もまた、肝臓だけを指すのではなく、気血の流れや情緒のコントロール、脾胃の機能促進などさまざまな働きを含みます。 近年、黒の色素が機能成分として注目されていますが、科学的根拠が解明されるはるか昔から、その卓越した薬効は 古代中国で経験的に知られていたのです。 消化吸収の働きを始め、体の各機能が正常に働く力をトータルで高めることは、膵臓のケアとしても、合併症の予防改善としても、 大いに役立ちます。つまり、漢方的な見地からも、黒豆は非常にパワフルな食材だといえるでしょう。

このように豊かな薬効を持つ黒豆を、お茶にして飲む人が増えているようです。 手軽に続けられる点でも大いに勧められる方法でしょう。
ちなみに漢方の薬膳では、黒、白、赤、黄、緑と食べ物を五色に分類します。 黒豆は「黒」に相当しますが、その他の色も組み合わせながら、「カラフル」に食すことも肝要です。 バランスの良い食生活を心がけることで、黒豆本来のパワーもしっかり生きるのです。

●黒豆の効能

  • 腎の機能を高める。
  • 体内の毒を出す。
  • 血行循環をよくする。
  • 尿や発汗を促す。
  • 情緒を安定させる。