糖尿病網膜症の発症と進行を防ぐ

糖尿病網膜症の原因は高血糖ですから、発症や進行を防ぐためには、血糖をしっかりコントロールすることが重要です。
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■糖尿病網膜症の発症と進行を防ぐ

糖尿病網膜症の原因は高血糖ですから、発症や進行を防ぐためには、血糖をしっかりコントロールすることが重要です。 その指標になるのが、「HbAlc」です。HbAlcは、過去1〜2ヶ月間の血糖の平均値を反映するもので、 継続して調べることで血糖コントロールの状態がわかります。 アメリカで行われた臨床試験では、HbAlcの値が低い群の方が、糖尿病網膜症の発症率が低いことがわかりました。 血糖をしっかりコントロールできれば、糖尿病網膜症を予防することは十分に可能です。


また、空腹時と食後の差を小さくすることも大切です。健康な人は、空腹時の血糖値が70〜100mg/dl程度、 食後では140mg/dl以下です。しかし、空腹時は正常の範囲でも、食後の血糖値が200mg/dlを超えるなど、 血糖値の変動が大きい場合は、毛細血管が障害され、糖尿病網膜症が進行しやすくなります。 ただし、かなり進行した糖尿病網膜症では、薬物療法などで急激に血糖値が下がりすぎると(低血糖)、 出血するおそれがあるので、注意が必要です。


●糖を消費しやすい習慣を身につける

血糖をコントロールするには、体をこまめに動かすことがお勧めです。 階段を使う、雑巾がけをする、なるべく歩くなど、生活の中で体を動かす習慣を付けましょう。 それによって、糖を消費しやすい体が作られます。


●定期的に目の検査を受ける

糖尿病は自覚症状の乏しい病気です。糖尿病と診断されたら、症状がなくても治療を行い、 定期的に目の検査も受けるようにしましょう。 検査では、主に「眼底検査」が行われます。「瞳孔」から眼球をのぞき、網膜や網膜の血管の状態を直接観察する検査です。 新生血管を調べるために、蛍光色素を腕の静脈から注射して行う「蛍光眼底造影」が行われることもあります。 眼底検査で「まだ網膜症になっていない」と診断された場合でも、半年〜1年に1回は検査が必要です。 眼底出血が見られた人は3〜6ヶ月に1回、新生血管が見つかった人やレーザー治療を受けた人は1〜2ヶ月に1回は検査を受けます。