糖尿病腎症の検査

糖尿病腎症の検査には「尿検査」「血液検査」「eGFR」があります。 糸球体は、一度壊れると元に戻らないといわれているため、治療の目的は、進行を遅らせることになります。 しかし、微量アルブミン尿が出た段階で発見してすぐ治療を受ければ、尿中にアルブミンが漏れなくなることもあります。 糖尿病腎症の症状がよくなる可能性があるということです。
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■糖尿病腎症の検査

早く発見するには、微量アルブミン尿検査が重要

腎臓の検査では、尿検査血液検査が行われます。尿検査でタンパクが出たら、腎臓に障害のあるサインです。 血液検査では、老廃物の1つで腎臓の働きが低下すると血液中に増える血清クレアチニンを調べます。 この2つの検査は、企業や自治体の健康診断でもしばしば行われていますが、糖尿病がある場合は、たんぱく尿や血清クレアチニンを調べるだけでは不十分です。 糖尿病腎症を早く発見するためには、微量アルブミン尿検査を受ける必要があります。 糖尿病のごく初期には、タンパクの代表であるアルブミンが尿中にごく少量漏れてきます。 これが微量アルブミン尿ですが、通常の尿検査ではわかりません。 糖尿病と診断されている場合は、少なくとも年1回、できれば半年に1回は微量アルブミン尿検査を受けることが必要ですが、 実際には患者さんの30%程度しか検査を受けていません。 糖尿病腎症を早期発見するためには、定期的にタンパク尿や血清クレアチニンを調べるとともに、微量アルブミン尿検査を受けることが大切です。


▼尿検査
正確には1日尿をためて、尿中アルブミン測定及びクレアチニンクレアランス(正確な腎機能評価法)を測定することが望ましいとされています。 早期の腎症を見つけるためには、尿アルブミン測定が重要です。 一般的に試験紙法でたんぱくの有無を調べる方法では、初期の腎症は見つけられません。 たんぱくが試験紙法で陽性になったころには、中期から後期の腎症になっていることを示唆します。 また、尿糖は血糖がよくなれば消失しますが、尿たんぱくは一度出ると、その後血糖値が改善してきても消えません。

▼血液検査
血清クレアチニン、尿素窒素を測定することにより腎臓機能を推測することができますが、 血液検査のこれらの項目が上昇してきた場合は、かなり腎機能が悪化してきていることを意味します。

▼eGFR
最近、腎臓学会が提唱している腎機能評価法です。 eGFR用卓上計算機を用いて年齢、性別、身長、 体重、血清クレアチニンを入力することにより、蓄尿しなくても簡易腎機能を測定できます。